WEB版「おそうじ手帖」第二回 大掃除術
今回のテーマ 大掃除術!
いよいよ12月に入り、カレンダーも最後のページとなってしました。
12月=師走と書きますが、語源はいろいろあるようです。
『師匠の僧侶がお経をあげるために、東西を馳せる月「師馳す(しはす)」とする』が主な語源説のようですね。
(参考 語源由来辞典 http://gogen-allguide.com/si/shiwasu.html)
そんな世間一般的にも忙しい月ではありますが、この時期になると大掃除をいつやろうか、と悩まれる方は多いのではないでしょうか?
そして「あ~今年もできなかったなぁ」とか「中途半端で終わってしまった」とならないためにとっておきの方法をお伝えします。
今年こそは、気持ちよく終わらせ新年を迎えましょうね。
まずその前に、『大掃除は1日にしてならず!』なんですね。
とかく1年放置した汚れは1日で全部を終わらせることは至難の業!
プロでさえも、丸ごと大掃除は4~5人でほぼ1日かかるのですから・・・
ということで、忙しい方のための大掃除術。
それは、今から行動動線上に組み入れるお掃除と15分お掃除をはじめていく、ということです。
日々家の中を動いている中での「~ながら掃除」「~のついで掃除」で、わざわざお掃除の時間をつくらなくてもいいのです。ほんの数秒~1分ほどでできるお掃除は苦になりません。
大掃除の準備と計画
とかくこの時期は、昼が短くあっという間に暗くなってしまいますね。
そこで、明るいうちに終えなくてはいけない箇所と照明があれば夜でもできる箇所にわけてみましょう。
- 明るいうちに終えたい箇所
窓周り、玄関周り、照明器具 - 照明があればできる箇所
水周り(キッチン・トイレ・浴室)、お部屋周り
明るいうちに終えたい箇所について
こちらは家族と協力しあう1年最後の行事、という思いで取り組んでみてはいかがでしょう。
特に高い照明やカーテンレール窓周りはご主人に、テーブルや家具拭き、玄関周りは子供たちに、というようにしてみてはいかがですか?
照明があればできる箇所について
家の中でも特に汚れが多いのは水周り・・つまりキッチンやトイレ、浴室です。
1日で全部やりきるのはとても厳しいかもしれませんね。
そこで、今夜から毎日「~ながら掃除」「~ついで掃除」をはじめてみましょう。
ながら掃除、ついで掃除の例
- 入浴中に壁のカビに気がついたら、そこだけシャワーをかけながらブラッシング。
(初期のカビは、こすれば落ちてしまう場合があります) - 食器を洗うついでに、レンジ台の五徳を1日1個づつ洗う
- 掃除機をかけるついでに、トイレの換気口や便器奥の埃をとっておく。
また、「15分お掃除」も時々取り入れることで、大掃除当日かなり短縮できるようになります。何せこちらは、照明さえあればいつでもできるところですからね。
各水周りのお掃除ポイント
浴室掃除のポイント
浴室の汚れは、水垢や石鹸カス、湯垢や皮脂汚れなど様々な汚れが付着しているところ。
その中でも厄介な汚れは、「カビ」ではないでしょうか?!
カビの除去には、一般的に市販されている塩素系のものと、あまり知られていませんが、酸素系のものがあります。
塩素系は即効性もありますが、使用上にも注意が必要です。
酸素系は、効果がマイルドですが比較的安心して使うことができます。
どちらを使うにしても、カビにはカビ取り剤を浸透させる時間をおくことが必要です。
液だれしやすい市販用の塩素系カビ取り剤は、トイレットペーパーでこよりを作りカビ取り剤を含ませカビ部分に貼り付けておくといいです。
酸素系漂白剤は粉状なので、液体石鹸と混ぜて練り合わせたものを貼り付けておく方法があります。
いずれもカビの根の深さにより湿布しておく時間は、一概に言えませんが、1時間前後はみておくといいでしょう。入浴後の室内が湿気と温度が高い時に対策しておくと、カビも活性化しているので、よりカビ取り剤液を吸収するので除去しやすくなる、というわけです。
ただし、カビを発見したらすぐ「カビ取り剤」ではなく、まずはシャワーをかけながらブラッシングし、それでも落ないカビに対してのみ行うようにしましょう。
注意:
*塩素系のものと酸性のもの(クエン酸など)は絶対に一緒に使わないこと(塩素ガス発生)
キッチン掃除のポイント
キッチンの汚れは、何といっても『油汚れ』ですね。
油汚れに効果のあるのは、アルカリ性洗剤です。最近ナチュラルお掃除をしている方も多くなりましたが、重曹も弱アルカリ性です。
比較的軽度の油汚れでしたら、重曹水=水100ccに対し重曹5cc(小さじ1杯)で対処できます。
料理の後のレンジ周り汚れに、重曹水を噴き付けて拭くだけでもいいです。
また、よく手の触る部分(スイッチ、棚の取っ手、冷蔵庫表面)の汚れも、皮脂汚れなので重曹水が活躍します。
また、溶解度8%という溶けにくい性質を利用し、重曹の粉を研磨剤に代用することもできます。シンク磨きも、重曹の粉をまいて水を含んだスポンジでこする方法もあります。
ただし、安心して使える重曹でも、アルミ製品や無垢の床、井草畳は変色しますので気をつけてください。
トイレ掃除のポイント
トイレの汚れは、『尿汚れ』ですね。
尿汚れを放置しておくと、やがて尿石と呼ばれる固まった厄介な汚れになります。
便器のフチがあるお宅は、一度手鏡のようなもので写してみると「ギョッ」とします!
そんな固まった尿汚れには、やはり酸性の洗剤が効果があります。市販洗剤の中でトイレ用と記載されていても最近は中性のものもあります。裏のラベルを見て「液性 酸性」というものを使ってください。合成洗剤が心配でしたら、効果はマイルドですがクエン酸も代用できます。それらを汚れに塗布しトイレットペーパーで湿布し5~10分程おいてからトイレブラシでこすり落とします。この場合トイレブラシは、きちんと便器のフチ奥まで行き届く道具を使ってくださいね。
それでも落ちない場合は、あまりお薦めできませんが私たちはホームセンターなどで売っている耐水ペーパーで研磨しながら取っていきます。
他にトイレ汚れのポイントは、便器と床のつなぎ目、壁面にも飛び散った尿汚れが付着している場合があります。クエン酸水=水100ccに対しクエン酸小さじ半分~1杯を吹付けブラッシングして拭くようにしましょう。ニオイも減少するはずです。
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