【エアコンクリーニング専門店が解説】エアコン運転モードの違い・特徴・電気代について

エアコンクリーニング

エアコンクリーニング専門店 お掃除ライフサポートのエアコンブログ第二弾です。

皆様、こちらの連載をご覧いただき誠にありがとうございます。
第一弾をご覧でない方もいらっしゃるかと思いますので、改めて自己紹介をさせていただきます。

NPO法人日本ハウスクリーニング協会 優良企業のお掃除ライフサポートの笹反(ササソリ)と申します。
主に神奈川・東京を中心にエアコンのクリーニング・メンテナンスを行わせていただいております。

今回は第二弾ということでご質問の多い、エアコンの運転モードの違いや特徴・電気代についてもお伝えしていければと思います。
※どなたにも分かりやすく説明するため専門用語や専門知識は省いて説明しておりますので予めご了承ください。

第一弾からご覧いただくとより分かりやすいかと思います。

エアコンの運転モードの違い

エアコンの運転モードは大きく分けて
・冷房
・除湿(弱冷房・再熱)
・暖房
・自動
・送風
この5つに分けられることが多いです。
※メーカーによって呼び方に違いがあるのと、多機能な機種には上記以外のモードも御座いますが、今回は一般的に使用される5モードで進めていきます。
※【自動】【送風】については搭載されていない機種もあります。

理解を深めるために途中脱線ばかりなことを予めご了承ください(苦笑)

冷房

先ずはエアコンといえば冷房という言葉が真っ先に頭に浮かぶかと思います。
冷房とは文字通り冷たい風を出してお部屋の温度を下げることが最大の目的となります。
第一弾でもお話ししましたが、エアコンには空気の通り道に熱交換器というパーツがあります。
この熱交換器を冷やすことで、通過する空気が冷やされることで冷たい風が出ます。

早速脱線しますが(笑)
よく「冷房と除湿って何が違うの?」とご質問をいただきます。

実はやっていることは自体は冷房も除湿もほとんど変わりません。
冷房は冷やす、除湿は湿気を取るというイメージは皆さん持たれているかと思いますが、冷房でもお部屋はカラっとするし、除湿でもお部屋の温度が冷えたという経験、皆様あるかと思います。
それは正しい感想です。

梅雨時期などとじめじめしたお部屋というのは空気中に大量の「水分」と「熱」が含まれている状態で、その水分と熱が体にまとわりつくことで、あの何とも言えないべたついた感覚になります。

先ほどエアコンは空気の通り道に熱交換器があり、その熱交換器を冷やすことで通る空気を冷やすことができるお伝えさせていただきましたが、今回のケースですとまずは吸い込まれた熱がエアコンによって冷やされます。

ただ冷やされただけではまだじめじめした空気が残ったままですが、この水分というのは熱とくっついていたから空気中に滞留することができていたので、熱が奪われると水分は空気中にとどまることができません。

その結果水分はどこに行くのかといわれると、熱交換器に付着して流れ落ち、ドレンホースという水を配水するホースを通って外に捨てられます。
これによって空気中から熱と水分が奪われ、涼しくカラッとした快適な風が出てきます。

そして冷房も除湿も全く同じ原理で動いております。
違うのは冷房の目的は空気を冷やすことを目的としているので
・冷たい設定温度
・強めの風量
除湿の目的はお部屋の湿気を取る事なので
・冷房よりも高めの設定温度
・弱めの風量
といった特徴があります。

ただ、どちらを使用されてもお部屋が快適になることは間違いないので、ご自身が快適に感じられる方を使用していただくのがよいかと思います。

……いきなり脱線してしまい失礼いたしました(笑)

除湿

弱冷房除湿 / 再熱除湿
除湿は先ほどお話しした通りお部屋の湿気を取る方向ですが、実は先ほどお話しした除湿というのは「弱冷房除湿」のことです。

重ねての説明になりますが、除湿(弱冷房除湿)はお部屋を冷やすことよりも湿度を取ることを優先し、その過程で空気も一緒に冷やされるというものです。

しかし、「冷えてほしくないのに除湿を使うと冷えてしまう……」
そんな声も以前からあり、それにこたえる形で2010年代中盤頃に一部機種に搭載され始めたのが「再熱除湿」です。
※各メーカーで名称が異なります。
※搭載は一部機種に限ります。

これはなかなか優れた構造で
熱交換器の半分を通常の弱冷房除湿と同じく冷却し、残った半分の熱交換器を加熱することで湿気を吸収しながらも再度加熱されることで、冷えない除湿が出来上がります。
除湿唯一のデメリットである冷えてしまうことを解決した画期的な機能ですが、デメリットも存在します。
そのデメリットとは電気代が高額になることです。
除湿と暖房機能を同時に使用するので、消費電力が増えるのは致し方ない点かと思います。

暖房

主に冬場に使用される暖房も、エアコンの機能には欠かせない重要な機能です。
こちらも第一弾でご説明させていただきましたが、冷房と真逆の方法で熱交換器を温めることで暖かい空気が排出されます。

石油ファンヒーターや電気ストーブなどとよく比較されますが、石油ファンヒーターや電気ストーブは床に置かれており、エアコンはお部屋の中でも高い位置に設置されています。
暖かい空気は基本的に高いところに行くので、既に高いところに設置されているエアコンは風向を下に向けても床まで温めることは難しく、温めるという能力に限っては石油ファンヒーターや電気ストーブなどに軍配が上がります。

ただ、給油が必要なことや火災リスクを考慮すると、エアコンの暖房は留守の時でも付けておける安心感も侮れません。

自動

自動運転は室温や湿度をセンサーで検知し、希望の設定温度になるようにエアコン自体が温度や風量を自動でコントロールします。
暑い日であればまず強い冷房でお部屋を冷やし、そこからセンサーを使い快適な温度・湿度に調整します。
夏は逆にまず暖かい暖房でお部屋を暖め、そこからセンサーを使い快適な温度に調整します。
また、昼と夜で外気温も変わるので、それに合わせて調整します。

一年を通していつでも快適に過ごせることができるのが自動運転ですが、少なからずデメリットも存在します。
・好みの設定温度に合わせても、センサーの感度次第で好みの温度とずれることがある。
・機種によっては人の場所もセンサーが検知するので、お部屋を留守にした際などは運転を停止してしまい、つけてきたつもりが消えていることがある。
・頻繁に冷房・暖房運転を切り替えるので、電気代が高くなる可能性があります。
上記のようなデメリットもあるので、一概に自動運転が絶対おすすめといえないところが、悩ましいポイントです。

……またまた脱線させてください(笑)
電気代】について
冷房・除湿・暖房
この中でどれが一番、電気代が高いでしょうか?

答えは「暖房」です。

先ほど述べた通り外気温が寒い中、暖房の為に冷媒ガスを加熱せることはとても大変です。
電気代の比較ですと場合によっては倍近い電気代がかかることがあります。
そして、冷房と除湿についてはよくどちらが電気代が安いかという話をよく聞きますが、一般的には「弱冷房除湿」は冷房より安く、「再熱除湿」は冷房より高いと言われています。

しかし除湿(弱冷房除湿)で冷房の温度まで冷やすとなると、電気代はほとんど変わりません
そのため、冷房と除湿の電気代比較はあまり意識せず、ご自身が快適だと感じる方をご使用されることをお勧めします。

送風

読んで字のごとく送風です(笑)
シンプルに風だけ出す機能で、エアコンのモードの中で唯一室外機が仕事をしないのが送風です。

そう聞くと、あまり役目のなさそうな送風ですが、扇風機代わりに使用される方も多く、寝室の冷房が苦手な方などは一晩送風でつけられている方も多いです。

また石油ストーブのようなものを使ってお部屋を暖めても、なかなかムラになってお部屋全体が温まらない時、送風を使用すると空気が流れて、温度のムラを解消することにもつながります。

エアコンの主な運転モードの説明は以上となります。
現代のエアコンには今回解説したモード以外にも様々な名称の運転モードがありますが、どれも基本は今回説明した運転モードがベースとなっており、それにアレンジを加え各メーカー独自の名称になっています。

そのため今回解説した運転モードを理解していれば、各メーカー独自のモードも理解しやすいかと思います。

第三弾では「エアコンクリーニングのメリットデメリット」を語っていく予定です♪

この記事を書いたハウスクリーニング士のご紹介

店舗名:エアコンクリーニング専門店 お掃除ライフサポート
(NPO法人日本ハウスクリーニング協会 優良企業)
HP:https://www.osoujilife.com/
記事を書いた人:笹反 優太(優良企業・ハウスクリーニング士)
営業エリア:
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2018年3月に創業のエアコンクリーニング専門店お掃除ライフサポートは、メーカーとの深いコネクションを生かし、公共施設や店舗・オフィス・一般家庭まで幅広く業務を行っているエアコンクリーニングのエキスパート店です。

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